(活動報告、収支報告、財産目録など)>2022年度
 >活動経過報告

1.事業の成果
@ 環境プログラム(春を楽しもう)を開催することで、里山等の自然体験交流と自然環境を理解してもらうための啓発活動ができた。
A 県北地域の親子が、10カ月間を通して自然環境を考える体験型環境学習(四季をまるごと体験ecoスクール)で、より深く多面的に自然環境を理解してもらう啓発活動ができた。
B 耕作放棄の田んぼを復活させて田んぼの働きを戻し、里山の自然景観を守り、そして、大切なものがたくさんあり存在する魅力や価値を後世に繋ぐ活動ができた。
C 環境文庫(森の学舎)にて、森の学舎の土日活用と環境問題全般を学習できる場を提供することができた。
D Webページとfacebookにより、活動の情報発信と環境問題の啓発活動ができた。また、新たにインスタグラムの開設もおこなった。
2.事業内容(特定非営利活動に係る事業)

(1)農林漁業などの産業体験や里山等の自然体験交流事業
@ 四季をまるごと体験ecoスクール(第12期)
食卓に並ぶパンが、麦畑作り・小麦粉作り、塩・バター・酵母、パン焼きまでの一連の作業を通して、たくさんの人の手を経て作られるのを知り、収穫した麦から自分たちでパン焼きをすることで食べ物の大切さを実感してもらえたと思います。また、輸入食材でなく地域で作られる食材の方が地球環境に低負荷であることを知り、生き物調べ、河川清掃を通して、自然環境を大事にする心を、体験を通して学び、それぞれ自分ができるecoなことを考えてもらうことができました。

・実施場所:森の学舎、ecoスクール麦畑、森の学舎周辺、五十鈴川
・参加者:延べ14家族29人(内小学校3年生〜6年生は15人)
・参加者学校(小学生のみ):五十鈴小学校2名、門川小学校3人、草川小学校1人、美郷北義務教育学校1名、大王谷学園初等部4人、日知屋東小学校1人、東郷学園1人、東小学校1人、南小学校1人、
・スタッフ:延べ7人
・後援:宮崎県、宮崎県教育委員会、延岡市教育委員会、日向市教育委員会、門川町教育委員会
・助成等:子どもゆめ基金
・内容:地域の小学生とその保護者に対して、四季を通した自然体験や農業体験から自然の大切さを理解し将来の自然環境の守り手に育ってもらうために、10カ月の期間を通して同一参加者で下記のプログラムを実施した。

第1回(開校) 5月21日
・学校名や学年、活動に参加した目的などの自己紹介。
・初対面である参加者同士が早く仲良くなるためのネイチャーゲーム実施。
・前年度に種まきをして育った麦の刈りとり。
・刈りとった麦の稲架かけ。

第2回 5月28日
・第6回におこなう麦畑作りで使用する堆肥作り。(ダンボールにピートモス等の基材を入れ、ゴミの減量化と堆肥としての食べ物の循環、家庭での堆肥の作りを学ぶ)
・第1回で刈りとった麦を足踏む式脱穀機で脱穀。
・脱穀した麦のもみ擦り。
・唐箕を使って脱稃(だっぷ)。

第3回 6月18日
・ペットボトルを活用して第4回の河川清掃で使用するイカダを制作。

第4回 8月6日
・森の学舎の前を流れている五十鈴川で、第3回で制作したイカダに乗って川岸のゴミ拾い。
・多くの種の命の大切さを学び豊かな自然環境が、動植物の食物連鎖や生態系に必要なものであることを学ぶための川虫や魚等の水生動物の観察。

第5回 9月10日
・新開孝さんから昆虫の名前や生態等を聞きながら昆虫採集(当プログラムでは写真を撮ったら直ぐに自然に戻す)や昆虫観察(必要に応じては昆虫を詳しく観察できるレンズ付きガラス容器に入れ)と写真撮影。
・太陽光は集めると、高温になること(目玉焼きで実験)を知り、C0₂の発生が0%であることに気づく。(CO₂の発生は、地球の温暖化防止には、重要なことを講話し、省エネの生活をするように意識させる)

第6回 11月19日
・雨脚が弱くなり畑の耕うんができるようになるまで、「9点通し」と「流れ星・月・木 」を行った。「9点通し」では、自分の考えを打破する必要性、「流れ星・月・木 」では、多様性を大事にする必要性を考えてもらった。そして、自然環境を大事にし守り育てる事へと話を繋げた。
・土起こし器を使って土をやわらかくしてドクダミの根や雑草を除去。
・ドングリ工作や自然素材を使ったネイチャー工作。

第7回 12月17日
・海の汚染の8割は陸地からの影響であり、二酸化炭素や農業及び工業排水、未処理の下水や油、栄養塩類、堆積物、海洋ごみなどが陸地から海に流れ込み、悪影響を与えていることを学習する。
・ブロックを使って4カ所の釜戸の土台をグランドに作り、その上に簡易釜戸を設置。
・海水を簡易釜戸で沸かして水分を蒸発させ塩を採取。
・塩づくりの副産物であるにがりも採取。
・採取した塩をフライパンで炒めて乾燥。
・第6回で蒔いた麦芽が強い麦に育つための麦踏み。

第8回 2023年1月21日
・陸地の生物多様性があるから酵母菌が多種に存在することを切り口とし、生態系の保護と回復、砂漠化への対策と森林の保護などを学習する。
・パン作りで必要となる酵母の素(イチゴと砂糖と水)を仕込む。(食品瓶は自宅に持ち帰り自宅で酵母を育てる)
・第6回で蒔いた麦芽が強い麦に育つための麦踏みを行う。
・第2回で脱穀した麦を石臼で挽いて小麦粉にする。
・石臼での麦挽きで汚れた室内と石臼の掃除。

第9回(閉校) 2月18日
・生クリームと牛乳で、パン生地に練りこむバターを作る。
・作った塩と挽いた小麦粉と作ったバターでパン生地作り。
・1次発酵を済ませて、想いおもいの形にパン形成。
・パン焼きする順番に2次発酵してパン釜でパン焼き。
・パン焼きの順番まで、感想文書き。
・焼いたパンを試食。
・修了証の授与。
他に、スタッフが各回に実施する内容の準備や後片付け等を下記の通りおこなった。

5月5日  麦畑周辺の草刈り、防草のために米の藁を裁断して麦畑へ配敷
5月22日 脱穀機と千歯こきの準備、刈りとった麦の天日干し
6月11日 イカダ制作箇所(15箇所)に、コンパネ板(170cm×85cm×厚13mm)・線引用角材(2m)・鉛筆・消しゴム・メジャー・マジックのセット、イカダ作りの消耗品(紐やテープ等)の準備
6月26日 6月18日に参加できなかった3家族6人と途中早帰した1家族2人のイカダ作り
7月28日 イカダを降ろすため橋の欄干にロープ滑りを設置、イカダを持って登る道の草刈りと簡易階段の修理、スズメバチ巣の退治
10月22日 海水汲み
11月12日 畑全体の1/3に土起こし器による土起こしとドクダミの根除去、灰と牛糞を播いて耕うん機による耕うん、麦播きの筋の目印テープを張るための支柱作り
11月27日 麦播き
1月14日 石臼と石臼台の水洗い、石臼の目立てと廻し取っ手と臼上下をつなぐ芯棒作り
3月21日 鹿被害を防ぐため、防獣ライトの設置、麦畑の入出口への網設置、ラジオで毎夜音だしの三つを試行(現在もラジオの音だしは毎晩実施中)

A 休耕田復活プロジェクト
耕作放棄の田んぼを復活させて田んぼの働き(作物が育ちやすい土作り、水をきれいにする、上流の森林の豊かな資源の有効活用、周りの気温や湿度を守る、地下水の量を一定に保つ、洪水や土砂崩れを防ぐ、いろいろな生物が住む「家」の働き)を戻し、里山の自然景観を守り、存在する魅力や価値を後世に繋いで行く活動です。
松瀬地区の休耕田に、セイタカワダチソウ等の背の高い雑草が増殖しはじめ、著しく自然景観が悪くなってきて、イノシシ等の害獣の絶好の遊び場となっていました。2021年度に、この休耕田を元の田んぼに戻し無農薬で人の手作業による米作り体験の場(約300u)としました。前年と同様に参加者を募って、田植え(もち米)、草取り、稲刈り、脱穀、そして餅つきをして食べるまでの節目の作業を体験実施して行きました。翌年の田植えまでの期間はレンゲ畑とし、地元農家の方の指導と支援を受けて、延べ24人の参加者と延べ12人のボランティアスタッフで活動を進めました。

・実施場所:松瀬地区の耕作放棄の田んぼ
・助 成 等:かどがわスマイル応援事業

5月〜6月(準備) 草刈り⇒地元協力農家による田おこし⇒前年よりも畔を拡張⇒地元協力農家による代かき⇒田んぼ全体を平らに均す
6月5日  苗間隔30cm×30cmで、60行×29列で苗を後ろ向きで田植え。最初の5列目までは、苗を1本植え、6列目から2本植え。品種は、もち米「マンゲツモチ」。横山理事長による田んぼの話。取材:UMKスーパーニュース。
6月25日(準備) 畦の草刈り、草取り器材の準備(田車3台、除草器3個、簡易除草器5個)
6月26日 横山理事長による春の田んぼの話。フィールドビンゴを田んぼで実施。田車、除草器、簡易除草器を使っての草取り
7月10日 横山理事長による夏の田んぼの話。田んぼの環境調査(田んぼに生息している動物を網ですくって観察)。田んぼの生えているコナギを調理(スタッフで天ぷら・和え物・炒め物・焼きそば)して、参加者とボランティアの全員で食べる。田車、除草器、簡易除草器を使っての草取り。
7月24日 田んぼの環境調査(田んぼに生息している動物を網ですくって観察)。手作業による草取り。
10月1日(準備) はさ掛けの準備、田んぼ畔の草刈り
10月2日 横山理事長による秋の田んぼの話。・稲刈り⇒稲架(はさ)かけ。
10月15日(準備) 田んぼでの脱穀準備(日陰用のテントを張って、足踏み脱穀機の米飛び散り防止カバー設定)
10月16日 横山理事長による冬の田んぼの話。脱穀機3台と唐箕使っての脱穀。
12月3日(準備) 二基の石臼を木台に乗せてグランドに設置、二基の簡易釜戸をファイヤーサイドに設置、釜戸に鍋を2個設置、テーブル他準備
12月4日 餅つきと餅まるめ後、海苔・きな粉・大根おろし・あずき・甘栗と醤油・蜂蜜・ポン酢をあわせて収穫祭。

B 椎茸ホダ木の管理(ほだ場作業)
2019年度の四季をまるごと体験ecoスクールでコマ打ち(植菌)した原木以外は、ほぼ朽ちてしまって少量の椎茸しか発生しませんでした。2022年度は、朽ちているほだ木の除去をしました。

C 稲刈りのボランティア 実施日:10月23日(稲刈り)、30日(脱穀)
休耕田復活プロジェクトの指導をしてもらっている地元農家(新田さん)の田んぼの収穫前の稲が、台風14号の大雨で、五十鈴川氾濫で濁流被害にあい、稲刈り機械では、稲刈りができなくなりました。
収穫した米を全部持って帰って良いから、手鎌で稲刈りをしないかとお話がありました。早速、田んぼ復活プロジェクトとecoスクールの参加者とそのスタッフに連絡をして、稲刈りをすることにしました。田んぼ復活プロジェクトから8人、ecoスクールから3人、他一般3人、スタッフ6人が稲刈りと脱穀に参加しました。
収穫量は、籾付きで約45kgでした。スタッフ以外の参加者には、一人約2Kgの籾付き米を分配しました。

(2)中山間地の荒廃した里山の環境保全再生事業
@ 子どもの森1号地(杉と広葉樹の混交林)
2006年3月に400本を植樹した子どもの森1号地は、苗木も大きくなり下草刈の必要がなくなり、センダンの樹高は3m以上になり、その他の樹木も人間の背丈よりも高くなっています。現在は、自然本来の再生能力に委ね人による手入れを行っていません。
A GOCANの森(門川高校演習林災害跡の再生)
門川高校生と協働して実施した森林の再生活動(2007年3月に植樹、2013年3月に補植樹)をした門川高校実習林の苗木が大きくなり下草刈の必要がなく、ケヤキの樹高は3m近くなり、ヤマザクラは花を咲かせています。現在は、子どもの森1号地と同様に自然本来の再生能力に委ね人による手入れを行っていません。
B 妖精の森(放置竹林の広葉樹林への復元活動)
手入れがされず放置されている竹林(森の学舎裏の竹林)を、雑木林に再生し人や動植物にやさしい自然環境と水源かん養や災害の防止など森林の公益的機能の維持増進を図るために、2009年度から継続して竹の伐採を続けてきました。これまで伐採した竹林の面積は約0.2haを超え予定していた範囲の伐採は、2016年度に終了しています。2022年度は、3月4日に伐採跡地に生えていた竹の伐採を行いました。
C お地蔵さんの森(森林と水辺の体験型環境学習の森づくり活動)
放置されている里山を整備して体験型環境学習の広場作りを、2019年から実施しています。森林の体験型環境学習のため広場を整備し、水辺の体験型環境学習で活用するために松瀬川(五十鈴川支流)への昇降道も整備しています。2022年度は、草刈りを計画していましたが、雨天により中止しました。

(3)地域の自然環境などを理解してもらうための啓発活動
@ 野草を活用した自然体験交流(春を楽しもう)
自然を親しみ、自然の豊かさ・大切さを学ぶ活動です。山菜・野草観察を食べる分だけ摘んで参加者の皆さんと一緒に調理していきます。自分の足元から春を感じ、自然環境を考えていきます。
野山に限らず身近なところにも食べられる野草が自生していることを知り、緊急時でも食料の確保ができることも体感します。
・活動の目的:人間を含む生き物すべてが自然の中で育まれているので、地球環境を大事にする気持ちを高めて欲しい。そのために、春になって野草の芽吹きに触れ自然環境に関心・興味を持ってもらうプログラムとして、野草の収穫と調理して食する活動を実施する。
・活動の成果:子どもたちとその保護者が、ふだんの生活では気づくことができない身近かな食べることができる野草の観察と調理して食することを通して、地球規模ではなく自分の足元にある自然の恩恵と大切さを実感できた。そして、自然環境を守るために必要な自分ができることを考えるきっかけづくりができた。自然を大切に守ろうと思う心の芽生えは、子どもたちの健全育成に大きな影響をあたえることができた。
・実 施 日:2023年3月26日
・参 加 者:子ども9人(内幼児4人)、保護者7人
・スタッフ:7人
・講  師:成迫平五郎氏(宮崎県環境保全アドバイザー)
・後  援:宮崎県、宮崎県教育委員会
・助 成 等:子どもゆめ基金
・内  容:野草の観察と収穫、野草調理(餃子、天ぷら、白和え、おひたし、ピザ)
・準  備:(3月13日)会場になる教室の掃除、管理棟と教室棟の渡りの修理

(4)地場産業の振興、街づくり、人づくり
地域のサードプレイス(環境学習の教室、日常的に大人や子どもが集まる処、防災時の補助的な避難所、地域の農産物場販売所など多様な利用方法があると思われます)として、美郷町北郷黒木にある築116年の古民家を再生し活用するための費用を調達するために、認定NPO法人の申請をしました。
この古民家は、柱や床などがシロアリ被害でよって、家全体が歪んでいます。再生が可能なのかを業者による家屋調査を実施し、再生可能であるとの調査結果がでました。また、前住人がそのままに放置していた荷物や家具のかたづけと、朽ちて崩れていた納屋の撤去も終了しました。いよいよ本格的に古民家再生を開始できる状態になりました。
7月3日:古民家再生協会による家の痛み具合と資産価値の調査です。日本に数台しかない床下調査用ロボットを使って床下を調べていきました。束や大引きのシロアリ被害を酷く今すぐにでも修理が必要だそうです。
8月20日:床下調査で指摘された最重要項目である床下のシロアリ被害ですぐできる事として、今以上酷くならないように、床下の湿気をできるだけ少なくするために、床を取り囲んである外壁トタンを撤去しました。
8月27日、28日:裏手にある崩れた納屋を撤去しました。屋根トタンを外し、棟木や母屋をチェーンソーで運び出せる大きさに切って取り除いました。2日間をかけて完全に撤去できました。
12月19日、1月7日:個人では廃棄物収集場に持ち込むことができない産業廃棄物を業者に依頼して撤去をおこないました。

(5)市民活動の活性化に関わる企画、コーディネート事業
宮崎県のご当地ヒーローである「ヒムカイザー」の映画撮影がオール門川ロケで進んでいます。企画会社の株式会社インパクトワークスから、森の学舎を舞台に撮影をしたいと連絡がありました。撮影で森の学舎を使用する場合は、有償で使用してもらいました。
ヒムカイザーの映画は、8月公開予定です。

(6)活動の情報発信・啓発のための事業
@ SNSの運用
・実施時期:4月〜2023年3月
・概  要:子どもの森のすべての活動と自然環境啓発等を、月平均3回(年計35回)のWebページ更新にて情報発信した。facebookへは、年間29回の投稿をおこなった。
2023年3月に、instagramを開設し4回の投稿をおこなった。
A 機関紙の発行
A4で12ページの子どもの森通信19号を8月に発行しました。
B 案内チラシの作成
・実施時期:各プログラムの開催1カ月〜2カ月前
・概  要:宮崎県や宮崎県教育委員会等の後援をもらい、それぞれのプログラムの参加者募集チラシを作成した。主に県北の図書館や近隣のスーパー等においてもらった。また、Webページからもダウンロードできるようにした。他の参加者募集の方法として、facebookと地元新聞社(夕刊デイリー、宮崎日々新聞)への掲載をお願いした。
四季をまるごと体験ecoスクールの参加者募集チラシは、延岡市・日向市・門川町の教育委員会から後援をもらい、県北一円の小学校の3年生から6年生に、延岡市・日向市・門川町の教育委員会を経由して約7500部を配布した。

(7)その他目的を達成するために必要な事業
@ 黄色いレシートキャンペーン(8月11日)参加者:横山理事長、横山純子理事、加納理事
イオン日向店にて、キャンペーンの普及発展と子どもの森のPRをおこなった。今回でキャンペーンの参加が10回目となりました。支援を続けてもらっている店舗への感謝と、お客様に黄色いレシートを子どもの森に投函してもらい、子どもの森の活動を地域に知ってもらうのが目的です。
レシート金額の1%相当額が、活動のために必要な消耗品などの商品がイオン・グループ店舗において寄贈されます。子どもの森は、2006年から17年間で、約127万円を寄贈してもらっています。イオンの黄色いレシートで、子どもの森の応援をしてくださっている皆様に感謝します。
A かまど小屋と風呂小屋の建て替え
宿泊型の環境学習や森づくり活動のために、杉間伐材と放置竹林の広葉樹林への復元活動で切り出した竹で制作したかまど小屋と風呂小屋が、老朽化して大変危険な状態となっているために建替えを行いました。
地面に埋め込んだ柱が腐り材の芯のみになり、材の芯もなくなり宙に浮いた状態になっている柱もありました。屋根板も風雨によって腐り穴が開き雨漏りが酷い状態になって、雨漏りが直接あたる垂木も腐っていました。近年は大型の台風が来なかったこともあり何とか小屋が倒れずに立っていましたが、使用するにはとても危険な状態であり倒壊の恐れもあるため全面的な改修である建て替えを行う必要がありました。新しく建てる小屋は、頑丈で耐久年数を長くするためにも業者に依頼することにしました。
7月末に業者による「かまど小屋」と「風呂小屋」が完成し、自前で実施する風呂小屋の壁を杉板で張り塗装しました。また、洗い場床の張り、雨樋と出入口扉の設置をおこないました。
参加者:延べ24人
助 成:日本郵便年賀寄付金配分事業
実施日:(業者からの引き渡し後)8月12日〜16日、18日、21日、2月11日、12日、2023年4月2日、10日
B 森の学舎の整備
1) 森の学舎グランドと周辺の草刈り
5月4日、5日、7月16日:参加者=延べ13人
2) 教室棟の大掃除
12月31日:参加者=3人
3) 2号風呂小屋制作(柱立て⇒屋根張り⇒窓付け⇒壁張り⇒扉設置⇒煙突設置)
4/1、2、4、8、9、16、17、22、23、30、5/1、2、3:参加者=延べ29人
C 森の学舎の活用
1) 訪問者
年間に延べ56人の森の学舎への訪問者があり、横山理事が、必要に応じて訪問者に子どもの森と森の学舎の説明をおこないました。少ない訪問者ではありましたが、子どもの森の理解を進めることができたと思います。
2) 有償貸出
・8月6日に、3家族(8名)に森の学舎と五右衛門風呂を開放しました。
・2月23日、25日、26日、3月11日に、(株)インパクトワークスによる「ヒムカイザー」の映画撮影で、森の学舎とグランドを開放しました。撮影クルー・出演者・子役の保護者の延べ約125人が森の学舎に訪れました。
D ビオトープ
ヘイケホタルが生息しており5月末になるとホタルが舞うのを見ることができました。地区の集会場の水タンクでオーバーフローした水を引いてきていますので、大雨が原因で水源からの水が止まり水が流れてこないことが数回ありました。その都度、水源を見に行ったり、地区の関係者の方に連絡をして、対処してきました。