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森で過ごそう!森に学ぼう! 2011年12月4日


今日のスケジュール
 晴天の空の下、体験型環境学習「第3回目の森で過ごそう!森に学ぼう!」を開催しました。この体験型環境学習は、樹木の二酸化炭素吸収量学習、ドングリ苗木のポットづくり、ドングリを使った工作を通して、自然の豊かさを楽しみ自然の大切さを学びます。また、ドングリのポットを自宅に持ち帰ってもらい、自宅で苗木に育てて3年後には、山に帰(植樹)します。

参加者:18人(子供12人)
スタッフ:4人
後援:宮崎県、宮崎県教育委員会
助成:森林環境税

1)樹木の二酸化炭素吸収量を学ぼう
 参加者が3班に分かれて、森の学舎グランドにあるセンダン、イヌマキ、サクラ、ヤマモモの木の高さを樹高測定器と巻尺を使って計測してから、樹高が3m以上の木は胸の高さで、樹高が3m未満の木は根元で幹の外周を測りました。その後、教室の戻り、各班ごとに計測した木の年間の二酸化炭素吸収量を計算しました。1本の木の二酸化炭素吸収量と人間一人の呼吸で吐き出す二酸化炭素の量や家庭で使う電気量から発生する二酸化炭素の量との比較をして、樹木が二酸化炭素を吸収してくれる大事な存在であることを学びました。(小学校高学年用にアレンジした内容であったため、参加した小学校低学年以下の子供にとっては難しかったと思います。)

木の高さ測ります
木の幹周りを測ります 調べた木の二酸化炭素吸収量を計算します


2)ドングリ苗木のポットづくり
 竹のポットに、ボラ土と腐葉土を入れて、ナラカシワ・マテバシイ・イチイガシのドングリを植えました。ドングリは、参加者が自宅で苗木に育て、3年後に山へ戻すことになっています。

ボラ土大→ボラ土小→腐葉土と入れていき最後にドングリを植えます


3)昼食
 豚肉ミンチと季節の野菜を塩コショウを皆でコネコネして生地を作り、竹串に巻きつけ炭火で、あぶり焼きソーセージを焼き上げました。また、ご飯は釜戸で炊きました。参加者は、それぞれの好みに分かれて全員で昼食づくりをしました。

あぶりソーセージ 釜戸炊飯


4)ネイチャー工作
  昼食に予定より時間をとったため、工作材料を集めるための散策を取りやめて工作に入りました。森の学舎に用意してある工作素材を使って、オリジナル作品を作りました。


  ◆ 参加者の声

今日の参加者

・樹木の二酸化炭素吸収量等測ってみてあらためて周りに木が少ないことに気づきました。ソーセージや工作は、とても楽しかったです。
・ソーセージが美味しかった。工作が楽しかった。
・二酸化炭素吸収量は、大変勉強になりました。3年後に山に移植するのを楽しみにしています。このような活動をずっと続けてもらいたいです。
・とても楽しかったです。また参加したい。
二酸化炭素のことがよくわかりました。竹ポットがとてもきれいにでき、楽しかったです。
・ソーセージがとても美味しかったです。工作も楽しくて、集中して時間を忘れてしまいました。また、ぜひ参加したいです。

・スタッフ紹介

「森で過ごそう!森に学ぼう!」準備 2011年12月3日

 明日に開催される「森で過ごそう!森に学ぼう!」のスタッフ4人で、11月の竹林の整備で切り出していた竹を使用して、竹ポット・竹スコップ・あぶり焼きソーセージの竹串の準備をしました。それから、樹高の測り方と二酸化炭素吸収量の計算についてもシュミレーションをして、ワークシートの修正と班毎で学習を進めることを決めました。


竹スコップ 

↑竹串づくり     ↓竹ポット
   

 

子ども土曜教室「うきうき・おもしろ探検隊」 2011年9月17日

 日向市の中央公民館が毎月開催している土曜教室の富高小学校と塩見小学校の4年生から6年生の20人が、環境学習とあぶり焼きソーセージ作りを体験しました。子どもの森は、スタッフ4人で、子ども土曜教室をサポートしました。

時間:9時30分〜14時00
天気:断続的に雨が降ったり止んだり


土曜教室の坂本さんのお話

環境学習の説明


(1)環境学習:木がどのくらい二酸化炭素を吸収しているのだろう 9:40〜
 人間が生活することで排出している二酸化炭素の量と、樹木が吸収している二酸化炭素量を知ることで、樹木の大切さと人間生活で無駄な電気・ガス・水などのエネルギー消費を少なくすることの必要性を学習しました。子どもたちは、森の学舎グランドで樹木の高さと幹回りを測り、教室の戻ってきて樹木の二酸化炭素吸収量と人間生活で排出される二酸化炭素を吸収するために木が何本必要なのかを計算しました。雨に濡れながらの木高と幹回り測りは大変でした。


樹高測器で木の天辺を探します

天辺を見つけた位置から樹木までの距離を測ります

幹回りを測ります

測ったデータから樹木の二酸化炭素吸収量を計算します


(2)あぶり焼きソーセージ作り(と釜戸でご飯を炊こう) 11:00〜
 子どもたちに、ソーセージ生地づくり・釜戸ご飯炊き・あぶり焼きの3班に分かれてもらい昼食の準備を始めました。


ソーセージ生地づくり班

釜戸ご飯炊き班

あぶり焼き班

自分のあぶり焼きソーセージを竹串に巻きつける

 
(3)昼食 12:30〜 解散14:00
 あぶり焼きソーセージと釜戸で炊いたご飯で昼食をとりました。自分たちでのアウトドアクッキングで作った料理とご飯なので、みんな美味しそうに食べていました。子どもの森スタッフも、おすそ分けしていただきました。

 
 最後の閉会時に、子どもたちの代表者2人から、「今日は楽しかった。また、森の学舎に来たい。」と感想お礼をもらいました。

 

川をたのしく親しもう 2011年7月31日

 川をたのしく親しもうは、今回で3年目(3回目)となります。この活動は、ネイチャーゲームで、自然をさまざまな感覚や心を通じて理解し、自然と自分が一体であることを学び、川あそびをとおして自然の豊かさを楽しみ、自然の大切さを学ぶ活動です。

参加者 :25人(内子供15人)
スタッフ :5人
講師派遣 :フェニックス宮崎ネイチャーゲームの会(古田さん他3人)
後 援 :宮崎県教育委員会
助成等 :なし

8:45〜 受付
9:00〜 オリエンテーション、記念撮影
9:30〜 ネイチャーゲーム
12:00〜 参加者も一緒に昼食準備
13:00〜 素麺流しで昼食
14:30〜 アンケート、解散


 オリエンテーションで、今回の目的と子どもの森スタッフと宮崎ネイチャーゲームの会の紹介、そして記念撮影後に、川でのネイチャーゲームを五十鈴川で行ないました。また、川の生き物の大切さ、きれいな水には森林が必要であること等の話もありましたが、小さい子供たちには、ちょっと難しかったなぁと思います。

以下の川あそび(ネイチャーゲーム)を通して自然に触れ親しみました。
@ジグソーストーン:普段気にとめない小石を観察し集めて、カニ・エビ・魚などを作ります。
A川の流れる音:川の中でしか聞くことができない音を聞きます。
B笹舟流し:川の流れを感じます。
C生き物探し:川に住んでいる身近な生き物を見つけ名前を覚えます。最後に生き物は川に返します。
Dあめんぼの旅:両手両足をあめんぼの様に広げ体の力を抜くことで体が水に浮くことを知ります。


川原でネイチャーゲームの始まり

ジグソーストーン

川の流れる音

笹舟流し

生き物探し

捕まえた生き物は観察ケースで観察

捕まえた生き物の名前調べ

手長エビも

あめんぼの旅

今日の参加者


 川遊びが終ったら着替えをして、参加者全員で昼食のそうめん流しの準備をしました。釜戸でそうめんを湯で、竹のお椀を作り、野菜を天ぷらにしました。


お椀作り

そうめん湯で

野菜の天ぷら

そうめん流し


:*´*☆彡 参加者の感想 。★彡*(一部抜粋)

・とても楽しい一日が過ごせました。長男を連れて来れなかったのがすごく残念でした。川遊びがたくさんできて良かったです。また、来年も来たいと思います。
・魚を採ったのが楽しかったです。また来たいです。
・暑かったけど子供たちに解り易い授業でいい体験ができました。川の中の生き物を見つけ採って観察ができて勉強ができました。絵日記の幅も広がったようです。
・川で魚を捕まえることができませんでした。今度来た時には捕まえたいです。
・ネイチャーゲームはとても良かったです。子供にとっては初めての体験ばかりで楽しく過ごせたと思います。また機会があったらぜひ参加したいと思います。
・魚を探すのがとても楽しかったです。大きなエビがいっぱい採れました。今度アメリカザリガニを見つけに行けたらと思います。
・生き物探しや川遊びを丁寧に説明してもらい、とても解り易く楽しかったです。お昼のそうめん流しの竹器作りを子供に体験させていただき良かったです。
・ライフジャケットを着て浮いたり、笹舟流しや生き物を見つけ捕まえるのが楽しかったです。
・機会としては良い経験になりましたが、大人主導のペースで話し方、これでは正直解らず子供も散漫な行動にならざるおえないと思いました。色々な方が利用する場所です。補助もうけての活動です。もう少し子供目線で進め、物の置き方、時間配分が課題だと思います。この活動を続けられていれば、色々な事を知り生かし、全ての人間の営みにつながると思いました。
・川で生き物探しや、アメンボみたいに浮かぶことが楽しかったです。知らない生き物をいっぱい発見できて、とても勉強になりました。
・川辺でのパズルゲームや生き物探し、笹舟作り、川の音を聞いてみるなど、普段体験できないもの、懐かしく感じるものと、もりだくさんで子供と一緒に楽しく過ごしました。皆で作った昼食も、そうめん流しに揚げたての天ぷら、お腹一杯に美味しくいただき大満足です。きれいな川の上にはそれを作る森がある。このきれいな川の水を海まで届けられるように、アクリルたわしを使ったり、とぎ汁をそのまま流さないようにするなど、できることからエコ活動に取り組みたい思います。今日はとても気持ちのよい一日でした。親子ともども夏の素敵な思い出ができました。

「川をたのしく親しもう」の準備 2011年7月30日

 明日に開催する「川をたのしく親しもう」の準備として、竹を切り出し素麺の流しレールを作りました。また切り出した竹は、素麺のお椀にも使います。その他に、川遊びの範囲を示すロープを川の対岸同士に張りました。
 明日の天気はどうでしょうか?

竹を二割にして節を落とし素麺の流しレールを4本作り、合わせると15mのレールとなります。


植樹と春を楽しもう 2011年3月21日

 森の学舎で植樹と野草・山菜料理、シイタケ菌コマ打ちなどで春の自然を楽しみました。お天気おじさんの天気予報は雨でしたが、曇り空で時より日差しがのぞき暖かい一日で、参加者・スタッフ共に春が堪能できました。 

  参加者:11人(子供4人)
  スタッフ:4人
  助成:森林環境税(苗木提供)

1)妖精の森に植樹
 昨年植樹していた苗木の一部が、ウサギからかじられ、イノシシのタケノコ堀りで倒されたため補植を行いました。今回植えた樹木は近辺に多く成育しているツブラジイです。 ツブラジイの他に、森の学舎で苗木にしたクヌギとイロハモミジも植樹しました。植樹をしながらタケノコ探し(春の野草・山菜探し)をしました。タケノコはなかなか見つかりませんでしたが、なんとか2本のタケノコを掘ることができました。

竹の伐採跡である「妖精の森」にツブラジイを10本捕植しました。


2)春の野草・山菜探しと調理
 森の学舎周辺の田んぼや土手で野草・山菜の本を持って、食べることができる野草・山菜を約1時間をかけて探しました。収穫したのは、「タケノコ、タネツケグサ、スイバ、ヤブカンゾウ、ミツバ、ツクシ、フキノトウ、ヨモギ、カラスノエンドウ、ヨメナ、レンゲ、ノビル、ゲンノショウコウ、スミレ、オニタビラコ、オオバコ、セリ、アザミ」の18類です。
 スイバとノビルは和え物に、ヤブカンゾウは酢味噌で、オノタビラコとセリとミツバは雑炊に、タケノコは焼きに、残りは天ぷらにしてお昼のおかずにしました。

野草・山菜探し
収穫した野草・山菜の名前確認
釜戸で炊飯 野草・山菜料理の一部


3)シイタケ菌コマ打ち体験
 野草・山菜料理での昼食が終わったら、シイタケほだ木を作りました。コナラの木にシイタケ用ドリルでコマ穴を開けて、木槌でシイタケ菌の付いたコマを打ち込んでいきました。参加者全員で約1年6ヵ月後のシイタケ収穫を約束しました。

シイタケ菌コマ打ち作業 参加者記念撮影


:*´*☆彡 参加者の感想 。★彡*(一部抜粋)

・山菜を摘んだのは初めてでした。ツクシやレンゲ、カラスノエンドウなど身近にある草が食べられることを知らずに素通りしていたけど、この経験を友人などに教えてあげたいと思います。とても良い思い出ができました。
・自分たちで見つけた野草の料理が美味しかったです。シイタケのコマ打ちも楽しかったです。また参加したいと思います。次はどんなことがあるか楽しみです。
・野草を採って食べたり、釜でご飯を炊いたり、子供たちに初めての事が多くシイタケのコマ打ちも初めての経験で、とても有意義な時間が過ごせました。
・今日はとても楽しみにしていました。普段できないことを体験できました。自分が小さい頃は、もっと自然に触れていたと思います。これからもっと子供たちにいろいろなことを体験させてあげたいと思います。2年後のシイタケが楽しみです。シイタケ嫌いな子供が「絶対食べる」言っていました。
・春の野山を見ると誘われているようで、あぜ道に入ってしまいます。皆で一緒だととても楽しいです。天ぷらもすごく美味しかったし、ノビルやカンゾウの酢味噌和えがとても美味しく、家でもぜひやってみたいです。コマ打ちは実家で経験がありましが、ドリルで穴を開けるのは初めてでした。2年後が楽しみです。
・自然を身近に感じました。普段は仕事や生活に終われ、自宅の周りの田んぼや畑でも自然が楽しめます。自然を感じる時間が大事だと感じました。
山菜採りやシイタケのコマ打ちは初めてでした。何気なく見ている土手に、たくさんの食べることができる植物があることに驚きました。すぐに料理して食べたのが美味しかったです。シイタケのコマ打ちは聞いたことはありましたが、実際にしたのは初めてだったのでとても面白かったです。貴重な体験ができ、山菜料理を家でしてみようと思います。
・山菜を探し採ることができて、とても楽しかったです。初めて見た山菜があったり、見たことはあるけど名前を知らないものもありました。今まで雑草だと思っていた草(ツクシ・レンゲ・スミレ・カラスノエンドウなど)が食べれるのを知り驚き、周りに生えている草を天ぷらにしたり、茹でたり、味つけしたらとても美味しかったです。シイタケ(菌コマ)を木に叩いて付けるとシイタケがなるのが凄いと思いました。楽しかったです。
・身近な所に食べれる多くの種類の山菜があるのに驚きました。見たことがあるものも食べれることを知らず、油で揚げたり酢味噌で和えたりするととても美味しく、家でもやってみたいと思いました。コマ打ちも始めての体験で、2年後の収穫が楽しみです。